集中時間は、ハッピーアワー

何かに没頭するってサイコーですよね。
没頭しているということは、「今」に集中できているということ。没頭すると時間の感じ方も変わり、心の落ち着きも変わる。今に集中できていて、頭の中にスペースがちゃんとある状態。それが、マインドフルの状態。
気が散ったり、焦りや不安、いろいろな考えで頭の中のスペースが埋まってしまっている状態。それが、マインドレスの状態。
両方ある。。。
私も自分自身のマインドの状態を窺いながら、集中状態をどうしたら長く保てるかという練習をする日々です。
精神と肉体を病み、そこから回復の過程で出逢ったのが、アシュタンガヨガ。私は30代の頃から頚椎ヘルニアと狭窄症を患っていて、左腕、左手の親指と人差し指が麻痺しています。発作が起こると神経痛で悶絶することもあります。うつ病になってからは抗うつ剤の影響もあって体重96kgまで増えました。
2020年コロナ禍にハワイを拠点に活躍されているヨーコ・フジワラ先生の指導者向けトレーニングがオンラインで開催されることを知り「なんとなく古典的で修行っぽくていいな」という印象からアシュタンガヨガに入門しました。人生が変わるとはこのこと。ヨーコ先生は私に自分自身の可能性に気付くきっかけを与えてくれて、ココロに植えられた種はむくりむくりとkoyomiとして成長していきました。
今ではアシュタンガの練習そのものが人生の土台です。毎朝1時間半〜2時間、週6日練習します。まだ4年目の新米練習生ですが、それでもカラダとココロは大きく変わりました。アシュタンガは同じポーズの流れを毎日繰り返し、前後左右の強さとしなやかさを鍛えていくので、特に苦手や弱い部分は矯正されていきます。理想的な骨の組み方から考えて、付属の筋肉に働きかけていくので、骨格から変わります。おかげさまで、左腕の痺れは殆ど無くなり、呼吸も深くなり、持久力も集中力もあがり、とっても居心地の良いカラダになってきました。もっと強くなれるように精進します。カラダって居心地の良いものなんだと42歳にして気付きました。身近には52歳の先輩インストラクターもおり、私よりもっと若々しく練習をこなしています。まさに、ウェルカム・エイジングです。
出来なかった動きが少しずつできるようになって、肉体的にもメンタル的にも辛抱強く、そして伸びやかになっていく。
自分自身を柔術の技にかけるような辛いポーズでも焦らない。ギリギリのところを味わう、といったメンタルを練習を通じて養っているのだと思います。
そう。
メンタルもストレッチするのです。
「頭の中にスペースがちゃんとある状態」を作るために、メンタルをストレッチして、頭の中に広々としたスペースを作る。
私がかつて患ったうつ病は頭の中のスペースが全くなくなってしまう病気(感情を司る扁桃体がオーバーヒートして、思考にブレーキがかからず、不安と後悔でいっぱいになる病気)だから、ヨガはうつ病に効果がある、ということだと思う。
なにより、集中しているマインドって、ハッピーマインドだと思います。カラダもココロも調子は変わるけど、毎朝の練習がある。モチベーションは浮き沈みするけど、ルーティンは規律だから毎日一定。私はルーティンに救われてます。ヨガの練習さえ始まってしまえば、2時間集中できる。お猿さんの様に動き回るココロも、アシュタンガの練習は集中していないと出来ないので、自然に集中できる。ハッピーアワー2時間ゲット。
そして、ヨガの醍醐味は練習後だと思います。ヨガの練習後は、疲れるどころか始まった時よりエネルギーがチャージされていて、マインドフルの状態。頭の中にたっぷりスペースがあるから、「さぁ、クリエイティブに過ごすぞ〜」という気分になります。創造的な仕事には自由なイマジネーションが必要で、こういった頭の中のスペースがあるから、想像の羽を広げられるんだと思います。だから、私は練習後の仕込みの時間もハッピーアワー。
ヨガの2時間、仕込みの3時間、少なくともこの5時間は集中力が続くようになってきました。ハッピーアワーだから、5時間でもあっという間。
集中力もトレーニングできるということだと思います。そして、自分自身と向き合うこと、それ自体が自分への癒しになると最近感じるようになりました。
そして、最近では自分自身だけでなく、ヨガクラスを通じてお客様の変化を目撃するのがとても楽しいです。
私達は呼吸と食事でできている。
Shall we practice?
<koyomi YOGA全てのクラスはコールドプレスジュース付き! 皆様もヨガのお供にいかがでしょうか。>